そんなこんなでoczのAgility4シリーズ「AGT4-25SAT3-64G (2.5’SSD/SATA3/64GB)」が来たので、SRTのキャッシュSSDを「Intel X25-M (2.5’SSD/SATA2/80GB)」から交換してみました。
まずはSRTのキャッシュにしているSSDを解放したりする必要があるので、手順を書いてみます。
<SRT解除の手順>
- Intel RST(ラピッド・ストレージ・テクノロジー)を起動します。
- メニューボタンから「高速」をクリックして、「高速化の無効」をクリックします。
- 高速化の無効の化確認が来るので、[はい]をクリックします。
- 「SSDの設定」にある「使用可能にリセット」をクリックします。
- キャッシュデバイスを、通常使用出来る状態にリセットする確認が来るので、[はい]をクリックします。
- PCの電源を切って、SSD(X25-M)を取り外します。
4~5の手順を行わないと、「キャッシュ デバイス」に設定されている容量の部分は、ディスク管理等から見えず、パーティションを作成したり、データディスク等として使用出来ないままとなってしまいます。
IRSTからリセットしないまま電源を切ってしまったり、取り外して次の作業を行ってしまった場合は、起動時に[CTRL]+[I]を押して「Intel Rapid Storage Technology – Option ROM -」(古いユーザーの方は、RAID BIOSという方が馴染みがある?)から「Cache Disk(*)」を「Reset Disk」→「remove」といった手順でリセット出来ます。(UEFIからの手順を記事にしました→「UEFI画面からのIntelSRTの強制解除の仕方」)
RAID BIOS側でリセットを掛けたりすると、チェックディスクが開始されたりして、エラー修正が始まったりするので、なるべくWindows7のIRSTでリセットしましょう。
<SRT設定の手順>
登録手順は他の記事に書いた事があった気がしますが、ついでなので。
- 新しいSSD(AGT4)を繋げて、電源を付けます。
- IRSTを起動します。
- メニューから「高速化」をクリックして、「高速化の有効」をクリックします。
- 最速モードを選択して[OK]をクリックします。
- 高速化が有効になります。
<CrystalDiskMarkでベンチマークテスト>
- HDD(WD10EZRX)単独
- SSD(X25-M)単独
- SRT有効(WD10EZRX+X25-M)
- SSD(AGT4-25SAT3-64G)単独
- SRT有効(WD10EZRX+AGT4-25SAT3-64G)
起動時間も計ってみました。手動なので、それなりに誤差はあると思われます。
- HDD(WD10EZRX)単独
- 約1分38秒
- SRT HDD(WD10EZRX)+SSD(X25-M)
- 約37秒
- SRT HDD(WD10EZRX)+SSD(AGT4)
- 約38秒
HDD単独が一番遅くて、SSD単独が一番速いというのは当然として、SATA2のX25-Mと、SATA3のAGT4では、大きな差は無い感じですね。
HDDもSSDもSATA3ポートに接続しているので、SATA3のAGT4が圧倒的勝利!というのを期待していたのですが…。
実施のところ、シーケシャンリードはX25-Mが速かったり、でも書き込みは全体的にAGT4が速かったり、起動時間もほとんど同じだったり、思ったより微妙な結果になってしまいました(^-^;
SSDは一般的に容量が大きい方が速度が速いので、128GBとか256GBとかにするともっと速いと思います。あとはAgility4シリーズじゃなくて、Vertex4シリーズとかの方が速いです。
AGT4は使っていても速度が低下しづらいNdurance2.0Technologyだとか、そういう付加価値があるので、どちらが良いとも。
というか、X25-Mの性能が高いのかな。でも、X25-Mは当時22,980円で購入してるんですよね。
3分の1以下の値段で同等以上の性能とか…技術の進歩おそるべし。
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