玄人志向(クロウトシコウ)のHDDスタンド「KURO-DACHI/CLONE+ERASE/U3」を買ってみました。
目次
開封してみた。シンプル構成な玄人志向
Amazonで5,236円でした。
箱を開けると、本体、電源アダプター、USB3.0ケーブル、説明書が入っています。
「玄人志向」は説明書やメーカーサポートは最低限にとどめ、掲示板とかでユーザー同士で助け合う、まさに「玄人志向」なシリーズです。
SATAの2.5インチもしくは3.5インチのSSD/HDDを2台までセットできます。
USB 3.0でPCと接続して、USB-HDDとして使用することができます。
USB3.0接続で外付けハードディスクとして接続ができる
本体裏側にUSB3.0ポートとUSB3.0ケーブルが付いているので、HDD1側、HDD2側もしくは両方にドライブをセットして、パソコンのUSBポートに繋ぐことで外付けハードディスクドライブとして動作します。
USBハードディスクドライブとして動作しているときは、「Link」と「Power」のランプが青点灯します。
そして、「HDD1」のランプがHDD1側のアクセスランプに、「HDD2」のランプがHDD2側のアクセスランプになります。
つまり、パソコンが壊れて買い換えたときとかに、古いパソコンのハードディスクドライブが故障していなければ、新しいパソコンに繋いでデータを救い出す使い方が出来ます。
ただし、常に外付けドライブとして利用するにはファン等の冷却機能が付いていないためお勧めできません。
パソコンなしでHDDのクローン(複製)が行える
パソコンと接続しなくても、このスタンド単体で奥側の「HDD1」から手前側の「HDD2」へクローン(複製・コピー)が行えます。
とにかくHDD→SSD移行を手伝うときなんかに、メインPCが占有されないのでありがたいです。
HDD(もしくはSSD)を複製する
- 奥側のHDD1スロット側にクローン元のHDD(もしくはSSD)をセットします。
- 手前側のHDD2スロット側にクローン先のHDD(もしくはSSD)をセットします。
- 正面にある「Clone」と書かれた緑色のスイッチを1~2秒押します。
- クローンが開始されると「25%」→「50%」→「75%」→「100%」のランプがオレンジ色で行ったり来たりします。
- 全体の25%がクローンされると、「25%」のランプが点灯したまま、「50%」→「75%」→「100%」のランプがオレンジ色で行ったり来たりします。
- 全体の50%がクローンされると、「25%」と「50%」が点灯したまま、「75%」→「100%」のランプがオレンジ色で交互に点滅します。
- 全体の75%がクローンされると、「25%」と「50%」と「75%」のランプが点灯したまま、「100%」のランプがオレンジ色で点滅します。
- クローンが完了すると、「25%」と「50%」と「75%」と「100%」のランプが全てオレンジ色で点滅します。
- HDDスタンドの電源を切って、モーターの音が止まったらイジェクトボタンを押してHDD(もしくはSSD)を外します。
2TBのHDDから240GBのSSDへクローンを行うため、データを退避したあと、可能な限りパーティションを小さくしました。
クローン先のHDD(もしくはSSD)はフォーマット等は必要無いので購入したままで大丈夫ですが、使用済の場合でも全て上書きされます。
コピーできないとき
クローン元の使用領域(パーティション)が、クローン先の容量よりも大きい場合、HDD2のランプが赤点滅してクローンが行えません。
この場合、HDD2側に大容量のものを用意するか、HDD1側の使用領域を小さくする必要があります。
パーティション(使用領域)を小さくする
- 「コンピュータ」を右クリック→「管理」を選びます。
- 「コンピュータの管理」が開いたら、「記憶域」→「ディスクの管理」を選んでいきます。
- 小さくしたいパーティション(今回はCドライブ)を選んで右クリック→「ボリュームの縮小(H)…」を選びます。
- しばらく「利用可能な縮小領域のボリュームを照会しています。お待ちください…」と表示されるので、待ちます。
- 「C: の縮小」というウィンドウが表示されるので、「縮小する領域のサイズ(MB)(E):」というところの数値を「縮小可能な領域のサイズ(MB):」と同じ数値を指定して、一番小さい容量まで下げます。
- 「未割り当て」の領域が出来れば、ボリュームの縮小は完了です。
思ったより容量が小さくできないとき
データ等が沢山ある場合には、それよりもパーティションを小さくすることは出来ないので、まずは他のドライブへデータを移動させる必要があります。
また、「ページングファイル」や「システムの復元」に使用している領域は移動が出来ないため、空き容量に対して全然縮小できない場合があります。
そのときには、ページングファイルとシステムの復元を一時的に無効にします。
こちらのサイトさんに分かり易く解説がありますので、参考にしていただくと良いと思います。
これでもどうしても縮小できない場合には、市販の「パーティション管理ソフト」を使って使用領域を小さくするか、市販の「ディスククローンソフト」を使ってクローン作業を行うこととなります。
大きい容量のHDDへクローン
HDD1に1TBのHDD、HDD2に2TBのHDDといった感じで、クローン先が大きい場合には問題無くクローンができます。
ただし、HDD1で使っていたときのパーティションの大きさのままなので、HDD2は2TBあってもパーティションは1TBのままです。
Windows Vista/7/8/10であれば、アプリを購入・ダウンロードしなくても標準の機能でパーティション拡張・縮小が行えます。
<パーティション拡張の手順>
- Windowsを起動したあとに、「コンピュータ」を右クリック→「管理」を選びます。
- 「コンピューターの管理」が開いたら、「記憶域」→「ディスクの管理」を選んでいきます。
- 大きくしたいパーティションを選んで右クリック→「ボリュームの拡張(X)…」を選びます。
- 「ボリュームの拡張ウィザード」が開くので、「次へ(N) >」を押します。
- ディスクの選択が表示されます。「ボリューム サイズの合計」がディスク全体の大きさ。「最大ディスク領域」は最大で拡張できる大きさで、未割当の容量です。「ディスク領域を選択」で、「拡張(プラス)する容量」を指定します。今回は全領域を使うようにしたいので、このまま「次へ(N) >」を押します。
- 「ボリュームの拡張ウィザードの完了」が出て、最終確認です。このまま拡張するなら「完了」を押します。やめるなら「< 戻る(B)」を押して選択しなおすか、「キャンセル」で取りやめできます。
- 未使用領域も使用されるようになって、容量が増えました。
小さい容量のHDDやSSDへクローンする場合は、「ボリュームの縮小」でなるべく合わせた大きさにしておくと良いと思います。
HDD/SSDの中身をきれいさっぱりイレース(消去)機能
この製品は、裏に「ERASE」ボタンが付いていて、00データを強制的に書き込んで消去する「完全消去機能」が付いています。
消去機能が無い製品の方が安いのですが、PCを処分するときに、HDDを取り外して消去できるのは安心です。
間違えて消去してしまわないように普通には押せないボタンになっています。ピンやペン先などでボタンを押す必要があります。
とにかくパソコンいらず
とにかくクローン(複製・コピー)にしても、イレース(消去)にしても、パソコンに接続する必要がありません。
クローンに時間がかかってもパソコン側は他の作業が出来ますし、パソコンを付けなくてもHDDを消去していくことが出来ます。
クローンも消去もけっこう時間がかかるので、おやすみ前に開始しておいて、起きたら終わってるという使い方も良いと思います。
初めてメールさせていただきます。
困っており、こちらにたどり着きました。
私も「KURO-DACHI/CLONE+ERASE/U3」を購入しクローンを行おうとしたのですが、購入したHDDが外付けHD(EX-HD3CZ)で分解できずにいます。
1)USBでクローン出来ないでしょうか。
2)こちらにお聞きすることではない事は重々承知ですが、EX-HD3CZの分解方法がわかるとありがたいです。(+ネジを外しましたがカバーが取れません)
もしお分かりでしたらご教授願います。
よろしくお願いいたします。