────パソコンにはPC用のディスプレイ────
そんな『常識』がボクの中にはあるのですが・・・。
昔ながらのパソコン使いの人にとってはよくある『常識』かな、と思います。
なんせ、テレビの解像度は256×212程度(※個人の感想です)。
PCを繋ぐためにはダウンコンバータを通して、解像度を下げないと表示が出来ない。
640×480の画面を表示すると、インターレースモードになって、画面がチラチラチラチラ。しかも画面の上下が欠けてしまう・・・。
そんな『常識』。
そんなわけで、いわゆる「テレビ」という製品にPCを繋げてもまともに使えないんじゃ・・・と想像しているだけでは何にもならないので実際に繋げてみました。
とりあえず、家にあったのが、
この2台。順番につなげてみます。
ケーブルを繋げては、デスクトップで右クリック→「画面の解像度(C)」を開いて、設定確認、設定変更をしてみました。
- Visole LCU1850A
- 2009年11月購入。19インチ、画素数1366×768、コントラスト1000:1、輝度300 cd/m2、応答速度5ms。接続はHDMI、D-Sub、D4。
- 安かった地デジテレビ。と言っても、3万円強。今この値段出したら、もっと良い物が買えます。
- HDMIで 繋げてみたものの、ボケてしまってまともに使えず。「1360×768(推奨)」、「1366×768」のいずれもボケが酷い。
- 試しにD-Subで接続してみたところ、「1360×768(推奨)」で、HDMIよりも綺麗に表示。多少のにじみ感はありますが、これはアナログ接続なので仕方が無い事。
- 解像度が合っていない時みたいな「にじみ」がどうしても残ってしまうので、メイン使用には向かない感じです。
- D-Subで、「1024×768」にしたところ、「にじみ」感がほとんど無くなりました。というか、ドットバイドットで表示されている感じで綺麗です。ただし、16:9の大きさの画面に、4:3の解像度の画面が表示されるので、左右に伸びてしまいます。これはこれで使えない・・・。
- Sharp LC-19K5
- 2011年5月購入。19インチ、LEDバックライト、画素数1366×768、コントラスト10,000:1。接続はHDMI、D-Sub、D5。USB-HDDを繋げると番組の録画・予約も可能。
- よく投げ売りされている。うちが買った時も3万円弱。USB-HDD付け足せばそのままレコーダーにもなっちゃうので、エントリー機には良いと思う。
- HDMIで繋げてみたところ、「1920×720(推奨)」で設定され、上下がカットされて表示。「アクオス、お前もか・・・」と思ったものの、解像度を1360×768にしたところ、普通に表示。
- 応答速度とかの情報が無かったものの、ブラウザゲームを遊ぶ程度なら問題無さそうです。(※個人の感想です)
アクオスに関しては、パソコンに繋げる時のヒントがシャープのサイトにありました。
メーカー差もあるにせよ、年式が古い物は怪しいものの、国内メーカーの最近の地デジテレビなら問題無し、という感じでしょうか。
いずれにしても、「PC用ディスプレイを購入するまでの繋ぎとして」、「サブPCに」という用途であれば十分なんじゃないかと思います。
HDMIよりも、D-Subの方が綺麗に表示されるパターンがあるとは予想出来なかった・・・。
解像度を設定してデジカメで画面を写してみたものの、実際に目で見るとボヤけているのに写真では違いが判らなかったりしたためアップせず。
まとめ。
- PC接続可能と銘打っているか事前に確認しておくのが良い。端子形状も要確認。
- PC用はドットバイドットが基本。テレビは引き延ばしたりして表示するのが基本なので、ドットバイドット表示に対応していないかも知れない。
- ドライバーが無かったり、上下切れたりして苦労するよりは、PC用途がメインなら、PC用ディスプレイにしておいた方が無難だとは思うものの、「テレビ」も「繋ぎ」として使うには十分。
- テレビだと信号が途切れてもオフにならなかったり、オフになってるとマウスを動かしてもオンにはならなかったりする。
- DVD等の映像鑑賞がメインな場合には、大きいサイズで安い「テレビ」を使うのは良いと思う。
- 「一点」を見る事が多いPC作業の場合、あまり画面が大きいと視点移動が大きくなって疲れやすい、ような気がする。
- でも、ボクがメインPC用に購入する時は、きっと「PC用ディスプレイ」と銘打っている物を購入する。
にじみやぼやけは個人毎に感じ方が違います。
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追記
「PCのディスプレイとしてTVを使用する」という観点で書いたものの、普通の家庭ではPCのディスプレイよりもTVの方が大きい事が多いようですね。
PCにDVDやBDドライブを搭載している場合は、映画鑑賞時だけプレイヤーとしてTVに繋げる使い方もありそうです。
Sony VAIOシリーズ等では、そういう使い方を『売り』にしているものがあるようです。
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